こんにちは わさびです。
冬キャンプでの寒さ対策で代表的な石油ストーブ。
プリウスでファミリーキャンプに行っている我が家では、パセコストーブWKH-3100Sを導入しました。
我が家のように積載に余裕がない場合は特にコンパクトなものがいいですよね。
2万円以下で買えるコンパクトなパセコストーブ。キャンプデビュー前に室内で使用してみました。
この記事ではパセコストーブを室内で使用した場合の危険性や温度変化などをお伝えします。
まずは結論ですが、
我が家では換気に気をつけながら、室内でパセコストーブを使用して、冬を越しました。
- 暖かさ
- 屋外専用だけれど、ツールームテント内(室内)で使用できるのか
- 安全性
この記事では冬にもキャンプに行きたい方や、なるべく安くストーブを導入したい方、
幕内やキャンプでの一酸化炭素中毒に不安な方に向けて書きました。
冬キャンプで不安なのは一酸化炭素中毒
毎年、一酸化炭素による死亡事故は発生しています。
火から出る煙には一酸化炭素が含まれている場合が多く、特に不完全燃焼している場合に顕著です。
MSDマニュアル
換気が適切に行われていなければ、自動車、暖炉、温水暖房器具、ガス暖房器具、灯油ストーブ、まきストーブ、練炭などが原因で一酸化炭素中毒が起こることがあります。
中等度または重度の一酸化炭素中毒では、判断力の低下、錯乱、意識消失、けいれん発作、胸痛、息切れ、低血圧、昏睡などが起こります。そのため犠牲者の多くは自力で動くことができなくなり、救助が必要になります。
重度の一酸化炭素中毒は多くの場合死に至ります。
不十分な換気による不完全燃焼で一酸化炭素が多く出る
ということです。
火を使う暖房機器全てに言えることですが、
・十分な換気を取ること
・一酸化炭素チェッカーを使用し、常に濃度をチェックすること
パセコストーブの室内での使用は認可されていない
外国では屋内でも使用されているパセコストーブ。
日本においてはJHIA(燃焼機器などを試験及び検査、認証を行う機関)の認証が降りていないため、屋外専用となっています。
キャンプ用品屋さんに聞くと、
振動による自動消火装置がついていないから、日本では承認おりないんですよ。
とのこと。
テントの幕内が屋内になるのかは微妙なところですが、屋内使用が不安な方はアルパカストーブなどを検討しましょう。
ちなみに転倒による自動消火装置はついています。
僕は以下の理由から室内で使用してみようと考えました。
- 海外では屋内で使用している
- インドでは一番売れているメーカーらしい
- 信頼できる大手メーカーである
- 一酸化炭素チェッカーを使い、換気に気をつければ、問題なし
屋内で使用できれば、テント幕内でも使用できるはずだと思い実験してみました。
*あくまで個人的な感想ですので、屋内での使用でより安全なものを選びたい方は認証済みのアルパカストーブや日本のメーカーのものを選ぶようにしてください。あくまで自己責任です。
自宅室内でのパセコストーブの一酸化炭素と温度変化
自宅で一酸化炭素濃度と室温を1時間計測しました。
結論から言うと、
温度変化と一酸化濃度の変化を表にしました。
時間 | 付近の温度 | 窓際の温度 | 一酸化炭素濃度 |
---|---|---|---|
開始 | 24.2℃ | 23.5℃ | 80ppm |
10分後 | 25.9℃ | 24.5℃ | 0ppm |
20分後 | 26.3℃ | 25.3℃ | 0ppm |
30分後 | 27.1℃ | 26.0℃ | 0ppm |
40分後 | 27.7℃ | 26.8℃ | 0ppm |
50分後 | 29.3℃ | 27.3℃ | 0ppm |
60分後 | 29.8℃ | 27.6℃ | 0ppm |
燃焼筒を開けて点火した時に煙が出ます。その影響で一酸化炭素濃度が急上昇します。
5分程度経過し、火が安定すれば、0ppmの状態が続きました。
最初の一酸化炭素濃度は特に注意
点火時は特に換気に気をつける必要があると感じました。
今回は以下のような条件で1時間パセコストーブを使用しました。
- 鉄筋コンクリートのマンションの一室
- 12畳の部屋
- 換気扇を弱で使用
- 窓は5cm開ける
しっかりと換気ができていたことからか
キャンプ時ではベンチレーションを確保することと
リビングスペースの窓を少し開放すれば、使用できそうです。
あくまで自己責任でお願いします。
暖かさ
暖かさについては10分で約1℃ずつ上昇しました。
においは?
においは一般的なストーブと同じにおいがします。
燃焼開始時に煙が出るので、そのにおいは多少気になる。
燃焼が安定した後のにおいは気になりません。
結果:換気に注意すれば、室内でも一酸化炭素は発生しづらい
まず屋外専用のものとして販売されていますので、あくまで自己責任になります。
今回の実験結果は以下の通り。
換気を十分に気をつけていれば、室内でも一酸化炭素の発生を防げる。一部屋の室温を上げるには十分な性能。
1時間に1回 5分程度の空気の入れ替えをするようにしていきましょう。
室内で、開放型暖房器具を使用するときには、定期的に空気を入れ換えることが必要です。そのためには、1時間に1回以上5分間程度窓を開けるか、時間を決めて換気扇を回すなど、こまめな換気を心がけましょう。
東京都多摩立川保健所
あくまで実験での結果ですので、参考程度にしてもらえると嬉しいです。
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